IT記者会講演再録

IT記者会Reportに掲載したインタビューと講演再録です

組込みDX推進セミナー 河村健夫氏(組込みIoTイノベーション議員連盟会長)開会挨拶

8月26日午後3時から6時まで、東京・永田町の衆議院第二議員会館で「組込みDX推進フォーラム」が開かれた。主催は経済産業省(情報産業課)、組込みシステム技術協会(JASA)、組込みイノベーション協議会(EI協議会)が共催、組込みIoTイノベーション議員連盟と情報処理推進機構(IPA)が名を連ねた。

イベントの概要は稿を改めるとして、意外なことに「組込みIoTイノベーション議員連盟」の中心的な議員たちは、真面目に組込みシステムやIoTの役割や産業としての位置づけ、社会・経済への影響などを理解しようと努めている(らしい)。冒頭、壇上に立った河村健夫氏(組込みIoTイノベーション議員連盟会長、自由民主党衆議院議員)の開会挨拶を再録しておこう。 

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河村健夫氏

司 会 本日はお忙しいなか、「組込みDX推進フォーラム」にお越しいただきありがとうございます。それでは早速、プログラムを進めてまいります。はじめに、自由民主党衆議院議員、組込みIoTイノベーション議員連盟会長であります河村健夫さまに開会のご挨拶を頂戴致します。

 それでは河村さま、よろしくお願いいたします。

河 村 みなさま、こんにちは。ご紹介をいただきました組込み IoT イノベーション連盟会長を務めております河村です。組込みシステム、IoTを含めてですね、国会議員同士が勉強する場を作っているわけでありますが、このフォーラムを開くにあたっては、社団法人の組込みシステム技術協会、一般社団法人組込みイノベーション協議会、さらに経済産業省が共催ということになっております。お忙しい中、こうやって皆さま、盛大なフォーラムとなりましたこと、感謝申し上げます。

 「デジタル時代に入った」と言われるようになってずいぶん久しいのですが、あらゆるものに組み込まれている。インターネットで検索してモノを注文したり、動画を見たりといったことが日常茶飯事になっています。この仕組みがなければ、クルマも動かないとか、生活の一部になっているわけです。

 これからの経済活動といいますのは、サイバー空間といいますか、現在はそこが競争の現場になっていると言われておりますが、これから……今回のフォーラムのテーマでもある「第二幕」ですね、つまり物理的といいますかフィジカルといいますか、サイバー空間とフィジカルをどう融合させるか。そういうことを察知しながら、こらからの取り組みをして行こう、という、そのためにこのフォーラムを開いていただいて、いろんな体験の中から、糸口を掴んでいらっしゃる方々にお越しいただいて、お話をいただこうということになったわけでございます。

 あらゆる情報がネット上にあるわけで、クルマが動く、台風が来る、気温がどうする……いろんな情報がシステマチックに収集され、解析されて、AIがそれを……、何ていうんですか、ヒトではなくて、空間上ですべて判断をして、それを具体的にですね、動きとして変えていく。

 私はこの分野にはあまり強くないので、そういうことにピンとこないのですが、自動車が提供しているサービスのあり方が変わる、工場での生産方法がまるっきり変わってしまうであろう、とか、これまで取り組んできたビジネスモデル、そのものを変えていかなきゃならない。そういうふうになっていくだろうと言われているわけであります。

 これをどのように捉えて、どのように進めていくのがいいのか、ということで、これからはサイバー空間と物理空間とでもいいますか、フィジカルと融合していくところに新しいチャンスを見出していく。日本にはそのチャンスが十分にあるんだと、そういうご意見をたくさんいただいています。

 そうした中でIoT産業の重要性が当てはまってきておるわけでして、組込みシステムとIoT産業がどのように発展していくか、自動車や精密機器、総じて製造業、「モノづくり」の世界で日本は強みを持ってきたことを考えますと、その製品の付加価値を高め競争力をつけていくには、組込みシステムが大きな役割を果たしているわけです。

 今日お集まりの皆さんには、これまで大変なご努力をいただいて、日本の品質に対する世界の信頼を築き上げ、日本が経済大国として成長してきたその最先端の取り組みに対して、改めて敬意を表します。日本が得意とする分野ですので、このチャンスをどう作っていくか、どう広げていくか、どう生かしていくか、このフォーラムで皆さんの意見をうかがわせていただきたく存じます。

 また、行政のデジタルトランスフォーメーションもやらなきゃいかんということで、本日は水道事業のお話もうかがえるようですので、国も経済産業省を筆頭に、あげてそのような取り組みを応援したい、と。デジタルトランスフォーメーションを牽引してきた組込みシステム、IoT産業には、社会・経済、地域の課題を解決していってもらわにゃイカン、そのような仕組みを作っていく、という考えです。

 その技術をどう高めていくか、人材をどう育てていくか、ビジネスモデルをどう変えていくか、産業構造の変化など、課題を解決するために、このフォーラムがその第一歩になるんじゃないか、と期待しております。

 本日はありがとうございました。よろしくお願いいたします(拍手)

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フォーラムのあと耳にしたところでは、河村氏は日韓議員連盟の幹事長でもあって、近く日韓の民間交流に同行することを決めたという。険悪さを増す安倍政権vs文政権の軋轢を何とかしたいと決意したようだ。真摯な政治家として、認識を新たにした。

 組込みIoTイノベーション議連が発足する前、組込みイノベーション協議会会長の鶴保征城氏に同行して、衆議院第二議員会館の会議室で「エンベデッド・ソフト産業の地域クラスター展開」を解説したことがあった。どの程度理解してもらえたか「?」だったけれど、正しい方向にリードする人がいれば、政治の場でITが語られるのは悪いことではない。

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